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深夜、静かな夜に少年は目を覚ました
隣で背を向けて眠る彼を見つめ、ゆ っ く り と微笑む
その "笑顔"は先ほどのモノとは全く違う別モノの笑顔
にんまりと妖艶に怪しく微笑む彼の笑顔は、誰もが見たらゾッとするような恐ろしいものだった
「ふふっ。
俺に生きる価値を与えてくれてありがとう……
ゆーま…」
彼の背中をそっと撫でる。「ん…」といって彼は少し身じろぐが、全く起きる気配がない
君が俺を目覚めさせてくれた
俺に命を吹き込んでくれた
外では降っていた雨が止み、曇り空のわずかな隙間から見える月の光が差し込み少年を照らし出す…
青く綺麗だった瞳は、真紅に染まっていた
青色と同じように美しく…
そして青色と全く異なる、残酷な色をしていた。
その歪んで光る赤色の瞳には寝ている彼の姿しか写っていない
契約は済んだ。彼は知らないだろうけど俺に命を吹き込んだ瞬間、それは決まってしまったんだ
カチッ と聞こえたあの音、あ れ が鳴ってしまったら最後…
どんなに泣いても、
どんなに後悔しても、
どんなに懺悔して喚いても、
君はもう、絶対に俺から逃げられない。離れなれない
「これから、よろしくね。俺のご主人様……」
少年は静かにそう言って彼の背中に口づけを落とした
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