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ーーーーー
ぁ…
…ぅ…ぁぁ…
(なんだ?)
俺は暗い視界の中、わずかに聞こえる声に耳を澄ました。目を開けようとするが重くてなかなか持ち上がらない
……ぁ…れ…
だんだん意識が戻ってくるにつれて、その声が大きくなってくる
…や……れ…
…やめ…く……
…やめ…て…くれ…
「やめてくれぇぇぇぇ!!!」
はっきりと聞こえた叫び声に俺は目を覚ました
横向きに倒れていた身体を叫び声がする方に傾ける
そこに広がっていた光景は、
「な…に、やってんだよ…」
叫んでいた本人は、さっきまで俺のことをひたすら痛ぶり続け喜んでいた郷田だった
そんな彼は今、
縄で締め上げられ天井に吊り上げられている
顔はすでに原型が無く…歯も何本か折れて床に散らばっていた
血だらけの彼を未だに殴り続けている後ろ姿を
俺は知っている…だけど…
なんで…お前はこんな所にいるんだよ
「もっと叫べよ?こんなんじゃ全然楽しくないだろ」
人を殴り楽しそうに笑う、低くて中性的な声
俺と話していた声と明らかに違う
それにこんな狂気に包まれた奴、俺は知らない…
呆然とその光景を眺めていると
奴は俺が目を覚ましたことに気づいて此方に振り向く
先ほどとは打って変わり
純粋で綺麗な青い瞳の彼がいた
「ゆーま…気が付いたんだねっ!」
高らかな声をあげて
嬉しそうに奴は俺の元に走ってくる
「僕、心配したんだよ?」と俺に手を伸ばそうとする
「触るなっ!」
震える声で俺は叫ぶ
その声で伸ばしかけた手をピタリと止めた
「ゆーま…?」
不思議そうに彼は首を傾ける
(ーー俺は気づいてしまった)
「トト…。お前何やってるんだよ…」
「何って、ゆーまを痛ぶったアイツを僕が懲らしめてあげて「違う」ーーーえ?」
「懲らしめるなんて嘘で…本当は、楽しんでただろ?
もう猫被ってないで本性表したらどうだ…トト」
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