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「そっか…。もう行っちゃうんだな
約1年間だったけど学校生活が楽しかった」
寂しそうに笑う有村に俺は胸が痛くなった。だけど別れの時ぐらい明るく振舞おうと思い笑顔を向ける
「うん、俺もお前と一緒に馬鹿なことできて楽しかったよ。これからあまり会えなくなるけど元気でな」
「おうっ!悠馬も新しい環境に行くんだから頑張れよ
寂しくなったらいつでも俺にLINEしろ!励ましてやるからなっ」
わははっと笑いながら背中を叩く有村に俺は前まで鬱陶しかったこのやり取りがあまりできなくなるのだと思ってしまうと少し寂しくなってしまった
ーーーーー
「…お待たせしました」
30分話をした後、俺は車に戻ってきた。中で待っていた三人が俺の方へ向く
「もう行ってもいいのか?」
聞き返す浅見さんにコクリと頷く。
別れは済ました
これで心置きなく学校へ行ける
浅見さんが運転手さんに車を出す合図を出し車が動き出す。
俺は車窓から映る学校をじっと見つめていた。1年しかいなかったけど本当に楽しかった
悔いが残らないようこの学校を忘れないよう俺は視界から学校が消えるまでずっと見つめていた
(…さようなら)
ここから
俺の平凡な日常は幕を下ろし
次から歪でねじ曲がった異常な舞台に足を踏み入れることになる
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