アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「お前、シリアルナンバーいくつだ?何のシリーズなのか言え」
その言葉にトトはビクッと震える。
……あれ?
おかしいな…そう思って俺は目を一度擦りもう一回トトの事を見る
「セル様、無理ですよ。
コイツ手首に黒い布巻いているっていう事はどうせ雑魚なシリーズの端くれナンバーに決まってます」
「そうですよー。見た目からして弱そうだしぃ」
周りにいる少年や男たちがクスクスと笑ってトトをあざ笑う
セルとかいう茶髪美少年は、どうやら位が高いらしい
周りの奴らが彼を敬っている
トトはそんな彼らに怯えカタカタと身体が震えている
(……あれ、おかしいなー。)
俺は今日の朝の事を回想する。
職員室に行くまでの彼の純粋そうな演技
彼に訪ねた手首に巻いた黒い布
そしてそれを俺に聞かれた時の彼の顔……
(あはは……)
まさか、ね……
「そんなに自分のシリーズとシリアルナンバーが知られたくないんだね…
……このレッドローズシリーズの僕に逆らうなんていい度胸してるじゃないか
おい、お前ら。」
ゾロリと数人の人形たちがトトを取り囲む
「この僕に逆らったらどうなるか……たっぷり教えてやりな」
やばいっ!!
いくらトトといっても数人の人形を相手にするなんて無理だ
俺が助けに入ろうとすると……
バキィッ!!!
「「「「!?」」」」」
いきなり何かが潰れる物凄い音がこの空間に響き渡った
その音の元凶はサラサラとした金色の髪をなびかせながら、拳で彼を襲おうとした人形の顔面にヒットさせていた
殴られた人形はバタリと倒れて、顔は見るも無残な形になっている
彼はプラプラと手を振り血の付いた手を見て「汚ね」といって適当な壁にそれを擦りつけた
「なっ……」
セルという奴は彼の豹変ぶりに驚愕し固まっている
他の奴らもみんな呆然と驚いている
「あは♪その顔のその顔…
人形でもやっぱりその顔はソソるなぁ…」
彼の瞳が青から赤に変わる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 92