アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
あの夢
-
「はぁー、今日もつっかれたー」
さっきから、あの夢が僕の頭のなかで繰り返し、繰り返し流れている。
「…?ちょっと佑祈、大丈夫?朝から変だよ?」
…夢ってこんなに鮮明に見えることってあるのかな?
「………………………」
「……え?な、なにか言った?」
「もー、悩みごとでもあるの?」
「…や、別にないよ!大丈夫!」
「そう?無理しないでよー?」
「うん、ありがと」
そういう夢もあるかもな…
あの男の人…名前言ってた気がする…なんだっけ……?
少しの間黙って歩いていると人の声のようなものがした。
『……っ!………!!…っ!』
「…?なにかしら?」
なんだろう?
その声は僕たちが進むにつれ大きく、聞こえやすくなっていった。
『…ぁ!ひ、ぁ…!……ぼ、ぼく…、もっ………む、りぃ…!』
わ…こ、こんなとこで…!
な、なにやってんだよ!!
「桜庭さんがいい薬作ったからって…こんなとこで普通やるかしら?…ねぇ?佑祈」
「え!?え、う、ううううん!そうだよね!あは、ははは」
僕はなにをやってるんだ…
こんなんじゃ、動揺してますって言ってるようなもんじゃないか…!
おかげで夢のこともすっかりとんでしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 13