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思い出した
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あの夢の男の人だ…
絶対そうだ…
…これが正夢ってやつなのかな
もしそうなら…
嬉しいな
「…名前はなんていうんだ?」
「瀬名…、佑祈」
「せな?どういう字を書くんだ?」
「えっと…」
すごい説明しづらい…!!
僕が困っていることを察した男の人は僕に声をかけた。
「俺の手に書いてみて」
僕は少し緊張しながら、僕よりも大きな手に自分の名前を書いた。
「…珍しい名前だな」
「そうですか?あんまり言われたことないですけど…」
沈黙が心苦しかったので、
ずっと気になっていたことを質問してみた。
「お兄さんの名前は?」
実は数日前から気になっていたのだ。
夢で名前を聞いたはずなのに思い出せないのだ。
同じ名前とは限らないのだが。
「俺は…………、晃だ。…藤川晃」
お兄さんは少しためらったが、決心がついたようで名前を言った。
思い出した。
そうだ。
優しく微笑みかけて名前を教えてくれたんだった…
今のお兄さんとはちょっと違うけど…名前まで一緒だなんて…
と、いうか
「藤川ってもしかして…藤川組の…?」
「あぁ。」
えぇぇぇぇええええ!!!
う、嘘…
会えるか会えないかもわからない人に会えるなんて…デ、デスティニー(運命)!?
…でもなんであんな路地にいたんだろう?
気になる…
「あn「お前んち、ここか?」
「え、あ、はい…よくわかりましたね?」
いつの間にか家についていたようだ。
「あぁ、瀬名なんて苗字あんまり見かけないしな。表札がそうだったから」
「なるほど…、今日はありがとうございました。…また、会えますか?」
「運が良ければな」
それだけいうと藤川さんは帰っていってしまった。
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