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お巡りさん不審者です
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リヴィの説教を喰らっているといつの間にか夜だった。
長ぇよあの姑野郎・・・!
「今日も妖怪ばっかだったなぁ、学校」
俺は真っ白な天井を仰ぐ。
「何で俺にしか見えないんだろなぁ」
四畳半くらいの部屋のベッドの中に潜り電気を消した。
カーテンの隙間からネオンの光が差し込む。
「明日も妖怪・・・、出るんだろうな」
「そうだな」
「やだなぁ、学校行くの。何かこう、妖怪一掃できるスペシャルアイテ・・・、ん?」
気のせいだろうか、相づちが聞こえた気がする。
「あ?」
「あ?」
「あ?」
何だエコーか・・・。
俺はまた天井を仰ぐと、すぐそこに顔があった。
「それじゃおやすぅるぇええぇぇえぇええぇぇえ誰だお前!!!!!!」
リヴィとは違う真っ黒な髪、ゴツい身体。
まあとにかく、圧迫感パネェっす。
「お前、旨そうな飯の匂いがする」
そんな俺の質問を軽く無視してそいつは俺を?床に押し倒した。
衝撃で息が漏れる。
というかこいつ妖怪か!!!
「止めろ!触んな!!離れろ重い!つか話聞けよおい!!!」
なりふり構ってられない。
夜だから親は勿論リヴィも寝てる。
何とか逃げねえと殺られる・・・!
俺はそいつの顔の前に両手を突きだして力任せに押した。
真っ黒な部屋の中、そいつの目だけ異様に光って見える。正直物凄く怖い。
「どけよ!!寄るな妖怪!!!」
「黙れ」
そいつは俺の目を鋭く睨んでただ一言放った。
それだけなのに、俺の身体は動かなくなった。
今の感情はただ━━━━━━━。
━━━━━━━━━━━怖い、のひとつだ。
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