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衝撃的な事実を知る
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学校ではそろそろテスト期間に入った。
僕は学校の休み時間にも勉強をしている。
と、そんなところで江本が現れた。
ここはお前の教室じゃないぞ。
勝手に入ってくるんじゃない。
「うっわー......拓真ってば、真面目だなぁ。 休み時間にまで勉強してる奴なんてなかなか見ないぞ?」
「煩い。 気が散る。 向こうへ行け」
「今日も今日とて辛辣だな拓真...」
ションボリと凹む江本を放置し、僕は勉強を再開した。
ええっと...?
mol濃度が......
「そこ、違う」
視界に手がすっと映る。
その手は一つの問題を指差していた。
「...は?」
「ここは文章に書かれてるこの数字を元に計算するんだ」
「......お前、化学できるのか?」
そういえば前に授業中に答えを教えて貰ったな...と、頭の片隅で思い出す。
「ん〜...まあ、学年トップ取ってるし、これくらいはできるぞ」
「そうか.........が、学年トップ!?」
驚きのあまり、らしくもなく大声を出してしまう。
江本は首を傾げて、僕のことを見てきた。
「お前.........頭...よかったのか......」
「まあな! もっと褒めてくれてもいいんだぞ!!」
パアッと嬉しそうな顔をして、そう言う江本。
イメージと違っていてなんだかしっくりこない。
「......成績表を見せろ」
「あっ...信じてくれてないのな.........修哉くんとてもショック......」
この後、江本の成績表を見せて貰ったら、本当に江本は学年トップだった。
人は見た目によらない...ということなのだろうか。
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