アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
テンパる
-
「友達じゃなくて...もっと違う立ち位置を俺に頂戴」
普段の声とは違う低い声で、僕の耳に今だ囁きかけてくる江本。
「好き、好きだ。拓真...」
手に持っていたゲーム機を持つ力なんて今の僕にはなく、床にゲーム機を落としてしまった。
ガシャッ! なんていう鈍い音が響いたが大丈夫だろうか。
そして僕はこの状況から逃れられるのだろうか。
というか、コイツは本当に一体どうしたというのだろう。
好きだなんて言われても困る。
僕は...江本のことなんて......
...?
あれ?
僕は、江本のことをどう思っているんだ?
な、なんだか、よくわからなくなってきたぞ...。
「え、もと......」
「......」
「江本......?」
「......
なんちゃって!!」
は?
「いやー、拓真をドッキリさせたくてさ! どう? びっくりした? びっくりした?? ねえ、今どんな気分???」
江本は僕から離れると、さっきの様子が嘘のようににこにこと笑いながらそんなことを言ってきやがった。
「...」
「...あり? 拓真...?」
「ふ...」
「ふ?」
「ふざけんな!!!!」
もちろんのごとく激怒した僕は、十発くらい江本の顔面をぶん殴ってやった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
48 / 224