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邪魔をする
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拓真に距離をおいて欲しいと言われてから、俺は拓真のストーカーをやめた。
廊下ですれ違っても、帰り道で会っても、決して話しかけないことにした。
とんでもなく辛かった!
拓真に話しかけたくて、抱きつきたくて、ストーカーしたくて仕方がなかった!!
でも拓真のためならなんでもやる俺だから、仕方なく...ほんっっっとうに仕方なく、拓真の意向に従った。
ストーカーはやめたが、女子の拓真への好意は以前と変わらず大いにガードさせてもらった。
悩んでいる拓真に近づいて告白して拓真の迷惑にならないようにするためにな!
俺って本当に健気!
そんな日々を過ごして数日。
俺の完璧なガードが破られた。
拓真に告白する無礼極まりない不届き者が現れたのだ。
ミスをしたのは初めてだったから、勿論焦ったし驚愕した。
「どうかしたのか?」
「えっとね...その...私、片瀬くんのことが好きなの。 ...私と付き合ってください」
あの二人の距離と俺の距離は約百メートル先。
間に合うか...!?
「...ありがとう」
向かっている途中に、拓真がそう言っているのが聞こえた。
...ありがとう?
告白を受け入れるのか?
俺が、いるのに...
ずっとずっと想いを伝えていた俺がいるというのに...!
嫌だ、
拓真、
俺は...
「......気持ちはありがたいのだが、僕は... 「ちょっと待ったーー!!」
間一髪。
二人の間に入り込むことに成功した。
やったね修哉くん!
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