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敵を知る
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敵を倒すにはまず敵を知るべきだ。
そう考えた僕は江本修哉という人物を探し出した。
見つけ出した江本修哉という人物は、僕の想像と真逆の人物であった。
髪は金髪に染め、耳にはピアス。 学ランの前のボタンは全て外し、下に着ている派手なTシャツが嫌でも見えてくる。
一目でわかる。
不良だ。
僕は、こんなチャラチャラした頭の悪そうな奴に負けたのか...!!!
「拓真〜拓真〜♡」
「引っ付くな。 暑苦しい」
「あぐう! み、右ストレートはやめて!!!」
「ならば、アッパーにするか」
「殴るのをやめてッッ!!」
何やら、真面目そうな男子と仲が良いようだ。
その真面目そうな男子は知っている。
片瀬 拓真。
真面目で校則もしっかりと守る模範的な生徒。
容姿端麗なところや、クールなところを見て好きになる女子が後を絶たないが、告白が成功したという情報は一切聞いたことがない。
むしろ、告白をする...という行為自体が難しいらしい。
一体、何に守られてやがるんだこいつは。
正直、1位の奴は隣の片瀬拓真みたいな奴だと僕は思っていた。
そっちの方がきっと僕が受けるショックも少なかっただろう。
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