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仲良くなる
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「飽きた」
「え?」
やっと僕を解放したかと思うと、椎名は突然そんなことを独り言のように呟いた。
俯いているから、表情は見れないが...。
「椎名?」
「君を甚振るのは飽きたよ。 江本くん本人にやるべきだった。 巻き込んで、ごめんね」
押し倒したていたときの様子が嘘のように、椎名はいつも通りの...いや、装った椎名の態度に戻った。
「僕の前では優等生を装わなくていいぞ」
「ああ、ごめんね。 僕、さっきの態度と優等生の態度の中間っていうのが上手く出来なくてさ......君には優しくしたいから、こっちでいいかな?」
「嫌だ。 僕の前では楽にしててくれて構わない。 気を遣わないでくれ。 疲れたろう?」
「...君はつくづく変なやつだね」
そう言うと、椎名は少しだけ呆れた様子で、しかし心から笑みを浮かべた。
いつも繕う笑顔より、こっちの笑顔の方が温かみががあって何倍も素敵に見える。
「悠斗でいいよ」
「?」
「名前。 下の名前で呼び捨てで呼んでくれていいから、拓真って呼んでいいかな?」
「...ああ、構わない」
僕の返事を聞くと、嬉しそうにありがとうと言って微笑む悠斗。
「拓真ーーーーッッッ!!!」
僕と悠斗が和解をし終えた丁度その後、僕のストーカー兼恋人が助けに来てくれた。
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