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突然の雨に見舞われる
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その後、僕と江本は電車に乗っていろいろなところへ行き、街中をぶらぶらと当てもなく歩き、目についたお店に入っては商品をいろいろ見て僕が「いいな、これ」「美味しそうだな」などと口に出した物は全部江本が奢ってくれた。
勿論断ったのだが、江本は頑として聞かず、全て買ってしまっていた。
...無理やり連れ出されてデートさせられてるとはいえ、とても申し訳ない...。
そんなこんなしていたら、いつの間にか夕方になっていた。
「そろそろ帰るか!」
「そうだな」
楽しい時間はあっという間と言う言葉は本当にその通りだと思う。
今日はその言葉が身に染みてわかった。
「名残惜しいな〜! もっと拓真といたかった...」
「...僕も、江本ともう少しいたい」
「...今日はやけにたくさんデレてくれるよな...しゅ、修哉くんのときめきが止まらない......きゅんきゅんしすぎて死にそう...」
「駅まで、手...繋いで行きたい」
「ツッコミなしでデレ続行だと...!? ううっ...! 感激して泣きそう...」
「そんなことで感激するな...。 ほら、手、繋いでくれるのか? 繋がないのか?」
「繋ぐ!!!」
涙を拭う素振りを見せた後、江本は僕の差し出した手に手を重ねた。
その瞬間。
ザバアアアアアアア!!
「「!?」」
「え、あ、雨!?」
「すごい量だな...!」
「拓真! 駅まで走るぞ!」
「あ、ああ!」
タイミングの悪い雨に見舞われた僕と江本は手を繋いでまま一緒に駅まで走った。
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