アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
拭く
-
「お、お邪魔する...」
「家誰もいねーし、そんなにも畏まらなくていいぞ! 今タオルもってくるな! 靴脱いで、廊下で待っててくれ!」
家に着くと、江本は繋いでた手を離し、猛ダッシュでタオルを取りに行った。
江本の家に来るのは2回目だが...1回目のときはまだ付き合っていなかったときだっため、今何故だかすごくドキドキしている...。
「拓真! 持ってきたぞ!」
「早いな...」
脱いだ靴を揃えている間に、江本が戻ってきた。
早すぎやしないか?
...とりあえず、江本が持ってきてくれたタオルを受け取り、まずは頭を拭いた。
ふんわりと柔軟剤の匂いがする。
...江本と同じ匂いだ。
安心する。
...って、僕はなにを思ってるんだ!?
へ、変態みたいじゃないか...!
「拓真...? 固まってないで早く拭いた方がいいぞ? あ、俺が拭こうか!?」
「結構だ」
「おおう...完璧なる拒絶......」
タオルで濡れた体を拭くが、ベッタリと体に張り付く濡れた服が気持ち悪い。
こればっかりは、タオルではどうすることもできないな...。
「服着替えた方がいいよな...あっ、待ってろ! 俺の服持って来る!」
江本は濡れたまま、拭く素振りも見せずまたも部屋へと消えて行った。
...元気だな。
「はいよ! 服!」
そして相変わらず早い。
「助かる」
服を受け取り、僕は上の服を脱いだ。
「拓真の生着替えシーン......か、カメラ、」
「...向こう向いていろ。 あと撮ろうとするな」
江本は江本だった。
やっぱりこいつは変態だ...。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 224