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お粥を食べさせる
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トントンと音を立てながら階段を上がり、拓真の部屋へ向かう。
「拓真、お粥できたぞ」
俺がそう知らせると、拓真はゆっくりと起き上がり、ぼおっとした顔で俺のことを見てきた。
可愛い。
多分、熱で頭が働いていないのだろう。
いつも真面目で、俺の前だと隙を全く見せない拓真がこんなにも無防備な姿をしていると...
...興奮する。
い、いや!
病人相手にそんな、変なことするつもりなんて俺は全くないからな!?
ほら!
俺ってば紳士だから!
ジェントルマンだから!!!
「ほら、お粥。 熱いから気をつけろよ?」
お盆ごと拓真の膝の上に乗せてやる。
お粥は暖かい湯気を出しながら、美味しそうな匂いを漂わせていた。
うむ、さすがレトルト。
拓真はお粥を見下ろした後、また俺の方に顔を向けてきた。
どうしたのだろう。
なんて考えていると、拓真はあーと口を開けて見せてきた。
...こ、これは、まさか...!!
お粥食べさせて♡ ってやつなんじゃ?!
...いや、拓真に限ってそれはねーな。
だってツン9割デレ1割の黄金比を誇るマイエンジェル拓真だぜ?
ないない。
それはない。
「江本...? 食べさせてくれないのか...?」
それはな...
...あったわ。
今日の拓真そう言えばデレ9割ツン1割という逆黄金比を誇ってたわ。
お、恐ろしい子...!!
来た時はいつも通りのツンツン拓真だったのに、なんだかどんどん甘えてきていないか...!?
「あー」
今だ口を開けて見せる拓真。
くっ、こうなったら、ご期待に添えようではないか!!
あ、その前に写真撮っておこう。
目の前で無音カメラで撮影をしたが、拓真は全く気にするそぶりもなく、律儀に口を開けて待っていた。
雛鳥みたいだな...。
まあ、拓真は雛鳥よりも可愛いがな!!!!
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