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「んん...?」
目を開けると、俺は拓真のベッドに頭と腕を乗せ、教室の机で居眠りするような形になっていた。
いつの間にか寝てしまっていたようだ。
いやー、俺まで眠ってただなんて全く気付かなかった。
俺もいつの間にか眠くなっていたんだな。
俺が起きると、拓真も起きてきた。
「ん...?」
「おはよう拓真、よく寝たな」
「...? ...江本...??」
拓真は何故か、俺のことを怪訝そうに見つめて、首を傾げてきた。
どうしたのだろう。
「...どうしてお前が僕の部屋にいる?」
「えっ...?」
「まさかお前...かなり前に僕の家からも出てくることができると言っていたが、それは本当だったのか...!? け、警察...!!!」
「ちょっと待て!!!」
拓真が、何故か俺がここにいる理由を忘れている!?
なんてこった!!!
「拓真! 自分の送信済みメールのところ見てみろ!! 俺にSOSのメール送ってるから!!!」
「はぁ?」
拓真は信じられないというような表情をしながら、警察に通報する前に送信済みメールを確認してくれた。
メールを確認すると、拓真は突然動きを止めた後、何故かずるずると布団に潜っていった。
「えっ、えっ、なにその反応!? 拓真、どうしたんだ!?」
「自己嫌悪中だ...話しかけるな」
「俺に助けを求めてたという事実がそんなにも嫌だったのか!? 修哉くんすごくショック!!!」
「......お前が見舞いに来ている間...僕は何か変なことを言ったりしなかったか...?」
「え? 変なこと? うーん、あっ、いつも以上に素直で、俺と片時も離れたくない! って懇願して「忘れろ」
「えっ」
「それは僕ではない。 忘れろ」
「えっ」
...どうやら、拓真は熱になると人に甘えてしまうタチなのだそうだ。
しかも、その甘えたときの記憶は正気になると忘れているらしい。
た、大変だな......
でも、熱出してる素直な可愛い拓真の看病ができて俺としてはベリベリハッピーなんだけどな!!!
「今度また拓真が熱だしたら看病しにくるぜ!」
「来なくていい。 というか、来るな」
熱で甘えん坊になっていた拓真も勿論可愛かったが、やっぱり拓真はこのツン9割、デレ1割の黄金比を誇る拓真でなくっちゃな!!!
拓真可愛い!!!
ちなみに言うと、甘えん坊になっていたときの拓真の写真は無事に拓真アルバム集の仲間入りを果たすことができたぜ!
拓真の秘蔵写真、ゲットだぜ!!
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