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なんでだよ
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なんなんだよ。
今さら許せって言われても俺がずっと抱えてきたモノが急に消える訳ないだろ。
…………本当は俺だって。。。
母さんといたかった。
目覚めている母さんと過ごしたかった。
普通の家族が欲しかった。
行事にきて欲しかった。
誕生日を祝って欲しかった。
クリスマスとか正月を祝いたかった。
家族旅行をしてみたかった。
別にそれが母さんじゃなくて咲希おばさんでも良かった。
始めはそれを望んでた。でもそれは諦めた。
だってある時言われたから。
『なんでこんな子引き取っちゃったのかしら。真希がいなくなるからいけないのよ。はやくこの子を手放したいんだけど。』
本当はわかってる。
咲希おばさんは素直に慣れないから俺を通じて母さんに
『早く起きて』
って言ってるの。
でもその時の俺はそう受け取れ無かった。
だから俺はあの時【僕】の後ろに隠れて現実を見なかった。
それから少しして久しぶりに意識を戻すと体がボロボロになっていた。
殴られていたようだ。
更に俺は信じれなかった。
咲希おばさんがそんな事するわけない。どんなになってもおばさんは味方だって。
でも実際は【敵】だった。
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