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昼の情事と愛の応酬 11
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セックスをしたのは芦川さんが三人目で、五回目だ。
初めては高校入った直後。
告られて何となく付き合った3年の女子。
やたら性欲強くて童貞を奪われ、ヒきながら次も相手したら、「和真エッチ淡白でつまんない」と言われ一ヶ月でフラれた。
俺の割と忘れたい童貞喪失の記憶。
二回目は去年の秋。
アイツ……橘を忘れたくて、告られたから付き合った他校の女子。
普通にヨかったけど、二回会ってヤッてから連絡とれなくなってこっちも放置してたら自然消滅。キープですらなかった。
女側にもヤリモクってあると知ったときだった。
芦川さんはどーなんだろ…。
あの容姿ならヤるのには困らなさそうだけどそんな不誠実なわけねーだろーし…。
間違いなく処女は俺のもんだけど童貞はなぁ…。
でもなんていうか…。
こんなに気持ちを通じ合わせてした行為は、初めてだ。
好きすぎて泣いてしまったのは本当に驚いた。
三本目の煙草に、普段吸わないハイライトを手に取る。
友達と交換したやつだから数本しかない。
重いから避けてるけどなんか今はこれが欲しい気分。
無意識に求めて、気付かないうちに隅々まで侵食されてるところが、煙草と芦川さんってちょっと似てるかもしれない。
そんな馬鹿なことを考えながら火を付けた。
フィルターぎりぎりまで吸い尽くしてから、俺はベランダで香水を浴びた。
しゅっと空中に噴射してそこをくぐる。
いつもやってることだ。
制服についた煙草の匂いを、爽やかなウルトラマリンで誤魔化した。
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