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飢えと渇き 07
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深夜に靴も脱がずに、玄関なんてムードの欠片もないところで欲望のまま求める。
足下に転がるコンビニの袋が欲に負けた哀れなこの姿を引き立たせていた。
でも飢えていたんだから、喰わなきゃいけない。
足りないんだから満たされなくてはいけない。
芦川さんを求めるのは、きっと本能。
「ぅう…、ふ……ん゙…!」
すぐそこは、外。
前を通る人がもしいたらきっと聞こえてるだろう。
ぐちぐちと指の抜き差しを繰り返すこの音も、もしかしたら。
「ん、あ……かず、和真くん…」
少し焦れた芦川さんの声。
もう予想がついた。この後このイケメンはとんでもない台詞を吐く。
「お願い……も、挿れて……」
……ほら。
もう俺の支えが無いとろくに立ってられないし、気持ちいいと抑えるの忘れてすぐ喘いでしまう芦川さんからの、甘美なお誘い。
強すぎる彼の大人の色気に俺はされるがままなんだ。
「かわいすぎ……」
「あ……」
チンコを入口にあてて一瞬止まる。
「芦川さん……、優しくなくていい?」
「……いいよ」
今日は、甘く優しく抱くはずだった。
一週間溜まった愛をぶつけてまた溶けるように交わる予定だった。
実際はこれだ。
愛しすぎて、欲しすぎて、理性が保てない本能丸出しのセックス。
それを許してくれる芦川さん。
どうしよう。
また、鼻の奥がツンとしてきた。
「…あ、あー……!!」
――涙が落ちる前に、芦川さんを後ろから一気に貫いた。
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