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風邪ひきと欲しがり 01
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◆
泣き疲れたのと薬が効いてきたのもあるのか芦川さんはそのまま眠ってしまった。
そのまま一緒に寝落ちしたいのを我慢して、俺は風呂場で濡れタオルを用意して寝室へ戻る。
風邪ひいて汗かくのは良いことだけどそれが冷えてしまったら無意味だ。
服はきちんと着替えなきゃ……いけないんだけど……。
身体拭くだけ、着替えだけだから……消え失せろ…煩悩……。
俺は意を決して掛け布団を剥いで、Tシャツから腕と頭を引き抜き芦川さんをパンイチにした。
表れた裸体に、はぁぁっと深い溜め息が出てしまった。
真っ白な肌は熱でほんのり赤く染まって、所々に先週付けたキスマークの名残がある。
あ、ここの消えてない。こっちも。……嬉しい。
ばくばくと轟音を立てる心臓を無視して首からゆっくりタオルで拭いていく。
「う…ん……」
芦川さんの漏らす声が脳にがんがん響く。
ちょ、ちょっ、ちょっとだけ触るだけ……。
寝込みの病人脱がして襲うなんてフルコンボじゃないからな…!
「んー……」
素肌に寄せた唇から伝わる熱に、このまま溶けてしまうんじゃないかと思う。
これしたら起きるかもなぁ……とわかってるものの、欲に勝てなかった。
いやこれはエロいことじゃないし。
――愛してあげるだけ。
ぢゅっ、と吸い上げて消えかけているキスマークを色鮮やかに塗り直す。
3、4、5……。
やりすぎたら引かれるって思うのに、止まらなかった。
俺の首みたいに、芦川さんにも見えるとこに痕を付けたい。
俺のだって知らしめたい。
「……んん」
ごろりと芦川さんが寝返りをうって身体が横向きになった。
じとりと濡れていた肌に、ハッと本来の目的を思い出し背中を拭いて。
……いいところを見付けてしまった。
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