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反抗期2
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こいつは何したいんだ?
(俺を無視しといて、今度は尾行っていう嫌がらせか?ガキのくせによくしやがる...)
「...何処行くの?」
「......何処だって関係ねぇだろ?つぅか俺と話したくねぇんじゃなかったのかよ?」
そう聞くと首を横に振った。
そんな信じられるわけねぇだろ?
「さっきは無視しやがって、ユキが来た途端ユキには微笑みやがって...ふざけんじゃねぇよ」
怒鳴るとハルは俯き、服の裾を握りしめた。握りしめたその手は微かに震えていた。
(言い過ぎたか...)
謝ろうと靴を脱ごうとした時だった。俺に近付いてきたためしゃがむとハルは顔を上げた。
「...どうした?」
「......めん」
「あっ?」
「......ごめん、な...さい」
涙目になりながら謝ったハルに心が痛んだ。謝ろうと口を開こうとしたら、ハルは部屋に走っていった。
「ハル...!」
声を出した時にはもう遅く、ハルの姿がなかった。
(あー...何やってんだか)
嫌われるようとしていたわけではないが、これで完全に口をきいてくれなくなるだろう...
そんなことを考えながら行くあてもなく家を出た。
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