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ハルの卒業式1
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『卒業生入場』
卒業式に包まれた体育館にアナウンスが響き渡った。小学校の卒業式とか...何年ぶりの話なんだか。この時親の立場が分かった。巣立っていく子どもの嬉しさと寂しさ。
でもハルはまだ心がまだ幼いから大丈夫だろうと思ったが、ちょっと違う気がする。
「......どうしたよ?はーちゃん?」
「緊張しすぎだぞ、ハヤトw」
ユキとケイトに挟まれた俺は両側の声に応える。
「分かってるよ...カメラだろ?あれっ...カ、カメラどこだ?」
「だから緊張しすぎだって」
持ってんじゃん自分でとケイトに指を差される。ユキは俺からカメラを取って
「俺がはーちゃんの代わりにとるよ♫」
そう言ってカメラを構えハルの姿を見つけシャッターを押した。初めて会ったあの日から2年...立派に成長したハルの姿がはっきり見えた。中学の制服を着こなし、しっかりとした顔をしていた。
「しかも見ろよ、卒業式プログラム」
「はぁ?なんで見なきゃいけねぇんだよ?」
「ほらここ!卒業生代表挨拶...」
「......あっ」
卒業生代表挨拶
6年7組 宮寺ハル
嘘だろ!?
背中の汗が一気に湧き出た瞬間No.1に踊りでた。
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