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意見2 ......ハル視点......
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あの日からか、ハヤトが一気に大人というか本当に若頭のように見えて(若頭だけど)、すごく壁を感じるようになった。
(でも周りは普通なんだよな...俺だけ思ってんのかな?)
なんて思いながら軽く会釈してハヤトの脇を通り過ぎようとした。が、
腕を掴まれ止められた。
「どうした?」
「...何も」
「顔色悪いぞ、お前?」
そう言って俺の顔を覗き込んできた。近頃ハヤトとの距離がすごく近くてドキドキが止まらなくなる今だって、腕を強く掴まれてるから拒むことも後ろに引くことも出来ない。
「あの、ハy......若、頭」
「ハヤトでいい」
「ハヤ、ト......」
俺が言い直すとハヤトは鼻で笑い俺の頭を撫でて俺の前にしゃがんだ。
「何?どうしたよ?」
(近いから離れてだなんて言えないぃぃい!)
「別に......イタっ!」
デコピンをくらいよろめくとハヤトはドヤ顔で
「嘘見え見えだっつぅーの、バーカ!何年一緒にいっと思ってんだよ」
そう言いながら微笑んだ。ハヤトの微笑む姿は昔から好きで、こんな風に言ってくれるあたりも凄い好きで...これがどういった感情だとかは、近頃気付いた。
でも言わない...
唯一の大事な人に嫌われたくないから。
気付くと腕を離されていて、やっと自室に戻れると思った、その時
「なぁ、ドライブ行かねぇ?」
「えっ?」
ハヤトが気を使ってだか分からないが、俺に背を向けて言う姿に驚いた。まさかそんな言うなんて...と。
「いや...無理だったら「行く...!」」
自分が思ったよりも声が出て、俺もハヤトも驚いてハヤトは俺に振り返った。
お互い目が点担っていたからか、顔を合わせた途端笑いあった。
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