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打ち上げから外れて〜ハル視点〜
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俺はケイに連れられ俺の部屋へ向かった。
「ケイちゃん!」
後ろからユキちゃんが来てケイちゃんに話し始めた。
「ねぇはーちゃんがさ、ツカサを連れてってたんだけど!くっついちゃうのかな?!」
ズキっ
「もしかしてもうくっついちゃったりして!」
「おいっ...ユキ」
「へっ?」
ユキちゃんはやっと俺がいることに気付いた。
「ハルちゃん?大丈夫?...って目腫れてる!どうしたの!?」
「なんでもないよ......」
「なんでもなくない!」
そう言うとユキちゃんは俺の腕をとって2階に続く階段に向かった。今会っちゃいけない。本音が漏れてしまう。単なる昔から一緒ってだけなのにハヤトがツカサさんを連れて行くとこを見ただけで悲しくなったなんて言ったら絶対怒られる。あの2人は両思い...両思い、だから。登る寸前で止まった。
「ハルちゃん?」
「離して、ユキちゃん...俺行かないよ?」
「行かなきゃダメじゃん!?」
「だって...あの2人の邪魔しちゃダメな気がするから」
「そんなこと言ってていいの?!本人にちゃんと聞くべきだって!」
ユキちゃんは見た目以上に力があるため、ますます引っ張る力が強くなる。
「ケイ、助けて!」
そう言うとケイはすぐ俺とユキちゃんの間に入りユキちゃんの手を解こうとした。
「ハルの腕離せ、ユキ!!」
「イヤだ!ちゃんとハルちゃんがはーちゃんに聞くまで俺離さない!」
「話せよ!本当にハヤトとツカサがくっついてたらどーすんだ!?余計に邪魔になるぞ!」
ケイの言葉にユキちゃんは俺の腕を離してくれた。ユキちゃんはなんだか悲しい表情を浮かべていた。
「ごめん、ハルちゃん...」
「大丈夫...だよ?とりあえず、さ...俺の部屋で話しよ?」
2人はお互いに顔を見合わせて頷いた。
何から話そう......とりあえず聞かれたら答える感じでいいかな?
なんてモンモンと考えながら上の様子を気にしつつ俺の部屋へ向かった。
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