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幸せなの気持ち END
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「何故溜め息をつく?」
「んー緊張がとけたからだよ」
「緊張?.....どうして緊張する必要があるんだ?」
ゴウセルが首をかしげて尋ねてくる
「え、だって好きな人とする行為って緊張したり、恥ずかしくなったりするもんじゃないの?」
「そうなのか?」
「そうだよ!オイラだけじゃなくて皆すると思うけど....。」
「俺は全く緊張しないが...」
「えーオイラとの行為に緊張もないの?」
「あぁ」
「そっかーオイラは常にドキドキしたりするけどなー」
「緊張はしないが、キングに触れたいとは思っている」
「え////////」
思いがけないゴウセルの言葉に驚いた
「キス異常の事だってしたいと思っている...。」
「っ!!!////そ、それは、まだ心の準備がっ///」
「ああ、だから先の事はキングの心の準備が終わったらと、思っている」
「そう....。ゴウセルがオイラに、そ、その....触れたいって思ってくれて.....嬉しいよ////」
「そうか」
「あのさっ、オイラだってゴウセルの事
好きだから、触れたいって思ってるからね?」
「あぁ、頭に入れておく。」
「入れておかなくていいよー!」
そんな他愛のない話をしていたら、いつの間にか時間が過ぎていた。
ゴウセルとの時間はあっというまで
少し寂しくなる
「キング。そろそろ帰ろうか」
「え、でも今出たらまた、追いかけられるかも」
「大丈夫だ、この辺りに生徒の気配はない、このまま此処に居るより外に出たほうがいいだろう」
「そう....だね。」
何だろう、せっかく帰れるのに、このままでいたいと思ってしまうのは...
此処を出たら、もうゴウセルと二人っきりで話したり出来ないかもしれない
これっきりかもしれない。
そんな事を頭の中でぐるぐると回転する
嫌だ、嫌だよ...。
「ゴウセル。生徒が下校するまでここにいない?」
「?.....何故?」
ゴウセルははてなマークを浮かべている
「う~んと...えっと...。あの.....ゴウセルともう少し居たいし...。ダメかな....?」
我ながらハッキリ言えた気がする
「分かった。では此処に居ようか」
「あ、りがとう!」
「俺も...キングとの、この時間を実は楽しんでいる」
「楽しんでるようには見えないけど...。」
「そうか?」
「うん...」
ゴウセルは先程座っていた椅子に座ったそして、本を読み始める
「ゴウセル。隣に座っていい?」
「ああ、好きにしろ」
「じゃあ!」
オイラは自分の椅子をゴウセルの隣にセットする。ゴウセルは少し自分の椅子を横にずらしてくれた
「何読んでるの?」
「姫と王子の物語だ」
「面白い?」
「ああ、とても興味深い。」
「へーオイラ小説読むの苦手何だよね、字が細かいから」
「読んでやろうか?」
「いいの?」
「ああ」
「じゃあ、お願いします...。」
ゴウセルが読んでくれた物語は離れ離れだった恋人が何年間ぶりに出合い
離れていた時間を埋めるように愛しあった....と、いう物語だった
ゴウセルの声は綺麗でオイラはうっとりと話しを聴いていた
たまにするゴウセルの仕草にドキッとしたり、たまに目を合わせて話してくれる
ゴウセルが、やっぱり好きだ
これから、何かしらオイラ達の間で不満が出てくるかも知れない
だけど、オイラはゴウセルが好き
それは、変わらない。今もこれからも。
だから今だけは幸せなこの空間を
二人だの時間を
大切にしたい―――――――。
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