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征くんの秘密
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朝食の後、僕たちはソファーに向かいあう形で座っている。
「それで、征くんお話とは?」
「あ、あぁ、テツヤは・・・僕が今から言うことを聞いても僕の事を嫌いにならないか?」
「なりませんよ」
「本当に?」
「はい。絶対に嫌いになりません」
話をしようとする征くんはいつもの自信がある征くんではなく、僕たちと同い年の少年でした。
「じゃあ、話すよ。テツヤも聞いたことがあると思うけど、僕たちの父親は厳しい人でね。泣くことも甘えることも許してはくれなかったんだ。だから、僕はその反動か物凄く甘えたがりなんだ。今までは、特に大切な人もいなかったし、 どうにか頑張ってきたんだけどね。けど、テツヤが恋人になって、今、物凄く甘えないんだ。」
「そうですか。甘えていいですよ?」
「?!?!待て待て。僕が甘えるんだぞ?」
「はい。それがどうかしましたか?」
「いや。だって、僕が甘えるって何か変じゃないか?」
「そうですか?僕は、君が同い年の子だと思えたのでよかったです」
「お前は・・・僕を何だと思っていたんだ。」
「魔王?宇宙人?かなって思ってました。」
「僕への認識がヒドイぞ」
「(フフ)じゃあ、僕に甘えてみますか?」
「え?い、いのか?」
「はい。だって、これは恋人の「特権」でしょ?」
「(フフ)じゃあ、遠慮なく」
ギュ~ なでなで
そう言って征くんは僕に抱きついてきた。お腹の後ろ辺りに手を回して、僕の首筋に顔を埋めてきた。だから、僕は征くんの頭を撫でてあげた。
「んっ。テツヤ、もっと」
「え?」
「もっと、撫でて」
「(フフ)本当に甘えたがりですね。可愛いです。」
「テツヤの方が可愛い」
「はい。はい。」
なで なで
そうして征くんを甘やかし、ソファーで1日を過ごし、ご飯を食べてから一緒にお風呂に入って、手を繋ながら寝ました。寝るときに、テツヤに好きになってもらってほんとうによかった。何て言うから、僕もですよ。って言って、二人で笑って寝ました。明日は、遊びに行くそうですので楽しみです。
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