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お礼
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僕はまた、倉橋さんに呼び出しをされました。征くんには内緒です。何故、ですか?言ったら、行くなとか言いそうなので。
「倉橋さん、待ちましたか?」
「いいえ。私も今、来たところよ。それより、かっ、庇ってくれてぁりがとぅ」
「お礼を言われることを僕はしていませんよ。征くんが言った罰はあまりにも重すぎたので、いくら利用されたからって僕のせいでそうなるのは嫌だったんです。」
「そう。黒子くんは、優しすぎだよ。その優しさがいつか自分を傷つけることになると思うわ」
「??そうですか?」
「えぇ。黒子くん、征くんは危ないと思うわ。」
「どういうことですか?」
「私が見た感じの直感は、外見が良くて皆にも平等。けど、一つのものに興味を持ち執着してしまえば、執着された人が大変な目にあう感じのオーラ?的なものがある感じがするわ。」
「(クスッ)すごいですね。よく観察なさってるようで。」
「えぇ。当たり前でしょ?誰を苛めるかは、観察が第一よ。まぁ、今回の件でこれからはもう何もしないけど、」
「そうですか。それはよかったです。」
「それで話は戻るけど、征くんに執着されてる人は黒子くん、あなたでしょ?あんなに見せびらかして、テツヤは僕のもの発言まであるし。」
「はい。そうですね。でも、そういう征くんも受け入れることにしたので。」
「そう。まぁ、せいぜい頑張りなさい。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、さよなら。」
「はい。さようならです。」
僕はこの時気づいていなかった。物陰から、僕たちを見ている赤と琥珀色の目が嫉妬の目で見ていることに。
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