アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お仕置き4(僕の過去)
-
さて、テツヤを放置状態にしたのはいいが暇だな。まぁ、少し仕事が残っているからそれを片付けよう。それでは、君達が面白くないと思うから少し僕の話をしようか。
僕の家は知っての通り財閥だ。だから、幼少期からパーティーと称して赤司家に気に入られようとする大人達と話してきた。それに加え、(自分で言うのもなんだが)僕と征十郎は眉目秀麗、文武両道、家も名門。だから、僕の心は冷めきってしまった。
何故かって?大人達がそうであるように子供もまた、同じという訳さ。まぁ、征十郎は物腰柔らかい王子さまだが、僕はあんな面倒なことはしたくない。簡単に言えば、僕の家や権力、容姿ではなく、僕自身を見てほしかった。
そして小学校の高学年になると、いつしかそんな人はいないと思うようになった。もう、回りに絶望していたのかもしれない。
だが、見つけたのだ。僕の唯一無二の存在を。それが黒子テツヤだった。僕にとっての唯一無二の存在ならば、征十郎にとっても唯一無二の存在ということになる。あいつもそういう存在に飢えていた。だが、黒子テツヤは一人しかいない。ならどうするべきか。答えはひとつしかない。僕が奪えばいい。そう思った。現に今、テツヤは僕の手の中だ。もし征十郎を選んでいたかと思うと僕は怖くなる。それこそ、狂ってしまうかもしれない。いや、確実に狂うだろう。テツヤが僕を選んでくれたことはとても嬉しいよ。これから、一生僕のものだろ?テツヤは。
あぁ、もう一時間になるな。そろそろ、テツヤを見に行こうか。楽しみだな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
62 / 73