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心の扉の鎖の鍵。
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あらすじ。
【おかえり、神太。】
「そら…っ、かみ?」
『おかえり。』
空神は言葉を待っている。
おかえり。
と言われたら返す言葉。
自分の居場所の証明、居ていい所、そして。
帰るべき場所。
「た…ただいまっ!!!」
『うむ!』
とても嬉しそうに。
僕を抱きしめてくれた。
この言葉があって、家族があって。
もう、もらえないと思っていた。
家族が無くなったから。
返してくれる人がいなかった。
時には、なんにも悪くない善良な一般市民の家庭を…心の底から恨んだ。
恨んで、憎んで、嘆いて、泣いた。
もう何をしても帰ってこないのは、僕が一番わかってるのに。
でも。
返してくれた。
神様だけど、家族になってくれる人。
男だけど、とても優しい暖かい人。
そして…。
「心から……してる人…。」
『む?何と言うた?』
「なっ、なんでもないよ!!」
愛…。
愛し、愛され、愛してる。
こんなことを幸せと呼ぶんだろうか。
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