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業火の涙。
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あらすじ。
【手が痛い。】
「あっ...かはっ」
『神太...呪符を貼るから大人しくしていてくれ。』
空神が取り出したのは、いつぞやの禍々しい呪符だった。
「ひぃっ...はっ!」
体が、その呪符に反抗するように。
ガタガタと震えだした。
『神太、落ち着け。
これは痛くない...大丈夫。』
僕をあやすように、空神は言った。
でも、体は震えを止めない。
「んぅっ、くはっ、ぅあっ」
なんで止まらないんだよ...っ!!
空神は痛くないって...!!!
涙のせいでこんな声なのか、上手く喋れないせいか。
言葉にならない言葉が、次から次へと嗚咽まじりで出てきた。
「やっ、ぅああっ、うぁっ、えうっ」
空神っ、やっ...嫌いにならないでっ!!
『神太...落ち着くという意味をしっているか?』
え......?
そういうと、空神は僕をゆっくり抱きしめた。
その腕は暖かった...はずなのに。
雨で湿ったように微かに冷たい。
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