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お勉強しませう?
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あらすじ。
【お勉強スタートです。】
『神様ってのは、便利な道具じゃないし。
結構ややこしいんだよね。』
水脈様は、僕の手をつかむ。
「...?」
その途端。
僕の手から水が生成された。
「っ!?」
水の中に手を突っ込んだ時のような。
手だけがずぶ濡れだ。
ここは和室で、畳の上なのに。
水が畳に落ちてシミが広がる。
『こんな感じに、神様の力の一部を...触れてる時に使えたりする。』
そして、水脈様は手を離した。
ゆっくりと。
名残惜しそうに。
『そんなことができるのも限られた神だけなんだけどね。』
全員ができるわけじゃないのか。
『稲荷神は富の神。犬神は知恵の神。
人型じゃないのだってごまんと居る。』
「同じ神様って...いないのですか?」
さっきから気になっていることを聞いてみた。
だって。
この天界に来てから一度も見たことがなかったから。
『鋭いとこ突くね...。
付喪神や常世神...全員違う神だよ。
だけど...ひとつだけ例外が...』
と、水脈様が言い終わると同時に麩が勢いよく開かれた。
『稲荷様のおかえりぃ~だよぉ~!』
ベロンベロンのキツネ耳様がニコニコと、酒の匂いを充満させながら入ってきた。
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