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殺そうなんて
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「はよー」
「おっ、瑠姫、今日は授業受けんの?」
コイツは蒼井凪仁。
多分コイツが1番信用できるダチだ
瑠姫って呼ばれるのは嫌だけど、凪仁ともう1人の奴は特別だ
「ちょっと気になることがあってな。受けても受けなくても変わんねぇし寝る」
「はぁぁ〜…そうですかー、俺はお前と違って馬鹿だから真面目に授業受けてても分かんねぇんだよ!!」
「はっ…ばかめ」
オレはわざと挑発的な言葉を発してから自分の席についた
まぁ、凪仁の後ろの席なんだけどな
「…っ…お前っ、ホントにムカつく!!」
机をバンバン叩きながら文句を言ってくるのを聞き流しながら、今日起こった出来事を頭の中で整理してみる
まずはアレだな…
オレが屋上に行かなければあんなことにはならなかったはずだ…
あっ、そういえばあの不良っぽい奴らの写真
「なぁ凪仁。面白いもんみたい?」
「…………みたい」
さっきまで怒ってたのにもう機嫌良くなったのかよ
まぁいいけど
オレはスマホを取り出し、さっきの写真を凪仁にみせた
「んっ!?…ぶはっ、ふははははっ…ひぃぃwww ぶっ…くはっ…あひっwww」
…そこまで笑える写真ではなかったんだが…
コイツ笑いのツボおかしいもんな…
「なーに2人でイチャイチャしてんのー?」
……なんか来た
「「帰れよ」」
「なんで!?2人とも酷くない!?」
…コイツは健音。
俺の信用できるダチ第2号
まぁ、見ての通りいじられキャラ
ちなみにコイツは凪仁のことが好きらしい
なんとなく好きなんだろうなーと思って聞いてみたら案の定好きだったらしい
でも少し前に凪仁に彼氏ができたとかなんとか…
ん?彼氏?
「凪仁、お前男と付き合ってたのか?」
「ぶっ…くはっ…ふはっ、はは…は…はぁ!?」
「うぉ!?」
笑っていたと思えば急に大きな声出しやがって…
「な、なななななんでそ、そ、そそそれ…!」
凪仁は顔を真っ赤にしながら口をパクパクさせていた
分りやすいな…
「2年の白…ふごっ!」
2年の白波だっけ?と言おうとした所で凪仁に口を塞がれた
ってか鼻も塞がれた!
息できねぇっつぅの!!
アホ!
「ふごっ、ふーっ!」
「ちょw 1年の中で1番有名な不良が可愛い系男子に殺されかけてるwww」
っ!!
オレ、有名なのか?
あんまり目立ちたくねぇんだけど…
…………それより!!
「っあーーー!!いい加減離せ!殺す気かよ!?」
「…………別に殺そうなんて」
「思ってたんだな」
「…はい」
あーあ…さっきの出来事がなければいつもと同じ、平和な日常だったのにな
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