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安定のズル休み
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昨日の今日で学校に行く気になんてなれなくてオレは絶賛ズル休み中だ
いつものことだけどな…
ただ1つ違うのは、また早瀬のことを考えてるってこと
なんかもうどうでも良くなってきたわ…
「オレは…早瀬が好き…」
でも、この想いをアイツに告げることは一生ない
「落ちたね」
そう思っていたのだが…
なぜだ…
「なんでお前がここに居んだよ…」
ここオレんちなんだけど?
「玄関開いてたし、入っていいのかなーと思って」
「馬鹿じゃねぇの?不法侵入だぞ。訴える」
ってか、なんでオレんちがここだって知ってんだよ
「あぁ、俺先生には優等生として見られてるから簡単に教えてもらえたんだよねー。るいたんち」
「古林め…」
明日覚えとけよ…
「……なんの用?」
「んー。そろそろ俺に惚れちゃったかなーと思って。予想通り惚れてたけどね」
「惚れてねーよ」
そうだ。オレはこんな奴好きじゃねぇ
ただ飯くれる良い奴なだけだ…
「またまた~。ね?付き合お?」
「断る」
「えー、なんで〜?好きなんでしょ?」
好きだけど…いや、別に好きじゃねーけど…
「無理なんだよ…」
オレは愛する奴1人も守れない
だから
「無理なんだ…」
「何が無理なんだよ?好きなら好きでいいじゃん」
「お前に何が分かんだよ!好きでも、ソイツを守れなきゃ意味ねーんだよ!」
アイツだけが不幸な目にあって、オレが幸せに暮らすなんて許されるはずない…
「はぁ…何があったか知らないけど、俺は守ってもらわなくていいし。寧ろ俺が守ってあげる」
………コイツ、何言っても分かんねぇタイプだな
「ね?試しに付き合ってみよーよ。ま、別れたいなんて言わせないけど」
…ったく、コイツの自信はどこから湧いてくるんだよ
でも、コイツとなら…
って、何都合のいい事言ってんだろうな…
さっきまであんなに責任感じて悩んでたってのに…
「…その話、ノってやるよ。1週間も持たないだろうけどな」
「何言ってんの?本当は結構ベタ惚れなクセに」
…………やっぱコイツうぜぇ…
「よろしくね、るいたん!」
「……ん」
こうしてオレ達は"試しに"付き合うことになった
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