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新学期_10
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そうこうしているとインターホンがなった。
「…俺出てくるね」そう言い残し行きたくなさそうに祥さんが出ていく。
そう数秒経つと玄関の方から何やら騒がしく声が聞こえ、その言い合う様な会話はリビングへと近づいてくる。
「陽ちゃん、直輝さん来たね」
「みたいだな〜」なんて呑気に皆で食べているとその御本人の直輝さんがリビングに来た。
「直輝、静かにしないなら帰れ」
「祥〜俺に会いたかったって言わないのぉ?」
なんて言いながら直輝さんは俺達に気づいて
「あっ久しぶり〜陽もハルもいらっしゃい」
と自分の家みたいに挨拶をする直輝さんは相変わらずだ
「…直輝くん、今晩は」
「直輝さん今日も元気ですね」
そう挨拶をすると直輝さんがまた何か言おうとしたのを祥さんが口を塞いでズルズルと手を洗わせる為にお風呂場へと直輝さんを引きずって行った
涼も「直輝さん相変わらずだよね」とクスクス笑っていて
光なんかは直輝さんも来たら「サッカー上手い人が揃った!」なんて言ってもうご飯よりも遊びに頭がいってる
陽ちゃんは相変わらず変わらない表情をしていたが、いつもより楽しそうにご飯を食べていた。
わかりづらいけどよく見るとわかる。
そうこうしていると、
引きずられた直輝さんと祥さんが共に戻ってきて二人も改めて食べだし
こうして楽しく夕飯は進み1日が終わりかけていた
◇◇◇◇◇◇
「じゃあ陽ちゃん今日は色々とありがとう」
「俺こそありがとな、片付け手伝ってくれて助かったよ」
「ううん!それになんか罪滅ぼしていうか…」
「罪滅ぼし?」
先程寝込みを襲いキスをしてしまった事を気にしてハルは謝るが陽の聞き返しにハッとして頭を振った
「あっいやいやなんもない!じゃあまた明日ね」
「おー気をつけろよ」
「うん」
「光も涼ちゃんも、また来てね!」
「またサッカーしてな!陽くん!」
「ハル兄とこれからも仲良くしてください、ご馳走様でした」
しっかりと挨拶をする光と涼に陽は顔が綻んだ
「祥さんケーキご馳走様でした!直輝さんもありがとうございました」
「ううん、ハル君たち気をつけてね」
「またい〜つでもおいでねぇ〜」
「ここは直輝の家じゃないだろ」
「とか言って〜祥だって俺とすみたいでしょ」
「はぁ直輝と話すと年取りそう…じゃあハル君たちまた来てね、お休み」
祥はそういうと背後から自分に抱きついて来る直輝の胸を肘で突きさして玄関に入っていった
「「「はーい!お休みなさい」」」
そんな小日向家に笑顔で挨拶をすると、3人兄妹は家路に向かったのだった
「ねえハル兄」
「ん〜?」
「ハル兄てさ、陽くんの前だと子供っぽいよね」
「えっそうかな?」
「そうだよ、わたし達の前だとあんなハル兄の顔見れないもの。だから嬉しい。ハル兄にばかり無理させてないかなって思ってたから」
「なんだよそれ(笑)そんなこと涼は気にしなくていいんだよ。俺は二人のお兄ちゃんできて本当に幸せだから、だから、ちゃんと食べて寝て笑っててな」
「うん…ハル兄ありがとう」
そううつむく涼の頭をくしゃくしゃと撫でて帰りは三人で光がやり出したチヨコレイトをして仲良く笑顔で帰ったのだった
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