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バーベキュー_2
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お弁当も食べ終わり頂上で軽く休んでたくさん写真を撮った。
俺はお父さんの仕事に影響してカメラが趣味で、良くカメラだけ持ってそこら辺を散歩したりしてるからなのか、
何でもかんでも撮りたくなる癖がある。
だけどやっぱり誰かの笑った笑顔は心の中で見ていたいなと思っていた。
ふとした時に変わる繊細な人の表情はカメラで収めるよりもきっと自分の目で見た方がうんと綺麗で儚くて特別なモノになる気がするから。
そう思いながらみんなの笑顔を見つめていた。
時計を確認すると集合時間にまで一時間を切ったくらいで、
頂上から折り返して30分もあればついてしまうけど俺たちのことだからきっと道端を食って時間がかかるだろう。
そう思い皆に声をかけようとしたときに
陽ちゃんの「そろそろ行こうか」と収集の声がかかかった
はーいと皆で陽ちゃんの周りに集まり荷物をまたリュックに入れて俺達は頂上から下山していく。
やっぱり下山の時も案の定あちこちで足を止め笑いあっては転びそうになったりと楽しく降りていった。
途中緩やかな浅い川がありそれを見た俺は不意に立ち止まる
「水って綺麗だよね」
「…ほんとだな」
「ねえちょっと入らない?」なんて楓磨が言い出して皆で足元だけ入ることにした
五月半ばの緩い気温だと15時過ぎの日が落ちかけている外は肌寒く川の水は思ったより冷たい
でも透明でサラサラと流れる川を見つめるのはとても楽しく心が安らぐ気がする
「ねえねえ、僕提案があるんだけど夏さー皆でキャンプ行かない?」
「ええっ楽しそう!行きたい!」
「部活…休みなら…」
「俺も部活ない時なら大丈夫」
「俺もー!…あっでも俺は妹達いるから…」
「妹?ハルって妹いるの?」
「ああ、うん、中3のの妹と小学低学年の弟がいて夏とかは特に変な人も多いし弟おてんばだから日が長いと時間感覚なくて夜遅くまで遊んじゃうからさ」
「えぇっ…それは危ないよね…うーん仕方ないかー」
「…兄貴に見てもらえば?」
「えっ?祥さんに?」
「うん、それにもう涼ちゃんだっていい年頃だからあんまり構いすぎてもウザがられるぞ」
「確かに…今朝も少しプンプンしてたかも…」
「心配なら兄貴に頼めば1日か2日くらい見てくれるし昔からの仲だから大丈夫だろ」
「そうだね、帰って聞いてみないことにはわからないし、まず祥さんにもちゃんと聞かなきゃだけどもしいいようなら俺も行きたい!」
「別に僕はハル来なくてもいいけど、いないと張り合う相手がいなくて暇だし来ないと陽といちゃつくからね!」
そう言ってビシッと俺に人差し指を向けてふんぞり返っている楓磨をみて笑がこぼれた
夏休み楽しみだな〜
そう思いながらまたサラサラと流れる水に視線を落とし眺めていた
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