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バーベキュー_5
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陽もすっかり落ちてあたりは真っ暗になった頃にはキャンプファイヤーの準備も整っていた
先生と皆の『さーん』『にーい』『いーち』『キャンプファイヤー』の声で火がともされ急に炎の光で辺りが明るくなる
楓磨は楽しそうにキャッキャとしていて
龍も炎の勢いに感動したようで笑っていた。
陽ちゃんは炎のオレンジ色が綺麗だなーて呟いていて愛未ちゃんもそれにうんうんと頷いていた。
愛未ちゃんと陽ちゃんが並んで立っているのを楓磨達と一緒にいながら少し距離のある二人を眺める。
さっき聞かれた『どっちを見てるの?』て答えは『2人』が本当に正解だった
陽ちゃんだけじゃなくて今は2人をみてる。
陽ちゃんの隣に立っている愛未ちゃん。
2人をみて俺はいつかこの距離と目の前の2人という風景が当たり前の様になる日が来るんだと。
社会人になり結婚をして家族を持って幸せそうに笑う陽ちゃんが見たいのは本音だ。
きっと俺は陽ちゃんの子供も陽ちゃんの愛した誰かも陽ちゃん自身も、陽ちゃんを幸せにする全てを俺も愛しいと思う。
だけどきっと今のままじゃ直ぐには心のそこから思うには難しいのも気づいているから。
俺もいつか陽ちゃんに紹介できるように…
陽ちゃん以外の誰かに惹かれる日が来るのかなーなんて2人を見ながらおもった。
目の前のキャンプファイヤーの炎みたいに激しく空に向かって燃えあがっている炎もいつしか消えていくように
俺の陽ちゃんへの気持ちもいつかは思い出となればいい。それでいい。
そうして行くのが普通で幸せなことだろうと自分に投げかけてみた。
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