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治まらない熱
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布団に潜り無理矢理体のだるさに任せて意識を沈めようとしたが、散々触られた体の熱は皆が寝静まり静かになればなるほどシーツの擦れる音や寝息が俺の五感を刺激していた。
さっきまでなんとか抑えていた腹部の熱が、ハル達から離れて部屋を出てすぐにある休憩所のソファに座って身を沈めてもなかなか治まらない
むしろさっきの事を色濃く思い返して俺の意思は気持ちよくなりたいその一心に染まりかけていた。
俺は本当に汚いんだと改めて思わされる
もう散々男に触れる事を覚えた体では少し触られただけで自分のものとは思えない程に高い声をあげてもっともっとと体が熱を求めて甘い声が止まらない
頭ではなけなしの理性を繋ごうとするけどそれよりも快感に貪欲な体は頭より先に動き快楽を追い求める
もう十分汚い
だから今更人にそんな浅ましい姿を見られたなんて事でどうのこうのなんて無いけど
ハルに見られた……
しっかりとハルも俺を見ていた。
ハルはどうか見ないでくれと願っても
ハルの目は確かに俺へと向いていた。
その顔が俺を蔑むものだったら俺は傷つくと思ってどうしてもハルの顔が見れなかった
どう考えても男のそんな姿見て気持ち悪がらないやつなんていないよな…なんて自分を見下す笑いがこみ上げる
いっそ気持ち悪いと突き放された方が楽かもしれないとまともに動かない頭でぼんやりと考えた
ハルに部屋に戻ってから俺に謝って来たけど、謝るのは寧ろ俺だろと思いながら目が見れなかった
汚い俺の体を見せてハルの綺麗な目に映るのも目を合わせるのもとにかくすべてが億劫に思えて黙って瞼を閉じ意識を遮断する
だけどそれでも、どんどん体の熱は治まる事を知らずに昔のようにもっともっと強い刺激を与えて欲しいと期待して体を疼かせていた
このままじゃラチがあかないと思って
トイレで抜いてから部屋に戻ろうと席を立つ
そう考えると今までの理性がゆるまり、
さっきよりも興奮が体に染み渡り息が上がる
シャツの擦れる感覚だけで足腰が震えてきた
壁に手をつきながらなんとか廊下を進み
トイレに向かった。
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