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好きの違い
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部屋に戻ると3人ともスヤスヤと寝ていた
俺も自分のベットに潜る
隣を見るとハルがぐっすりと寝ていた
その寝顔に陽の光がキラキラと輝いていて
ハルが息をする度にサラサラと揺れる。
誘われる様にハルのベットへと移り腰を掛ける
手で梳かすようにハルの髪を絡めると
ゆっくりハルが目を開けた
「…よーちゃ…?」
「…起きた?」
「う〜ん…まだ寝てたいっ」
「……ねえ…ハル?俺の事好き?」
「好きだよ?どうしたの…?」
そう見上げるハルの目を潤んだ瞳で見つめる陽の顔はどことなく悲しけな色が浮かんでいた
「…そっか、なんでもない」
「陽ちゃん?」
「ほら起きるぞ…………楓磨ぁ龍ー…起きなさーい」
そう言いながら無理矢理にハルから離れていく陽の後ろ姿を見ながらハルはもどかしさを覚えた
「陽ちゃん、俺本当に好きだから」
もう一度陽に届けるようにそう告げるハル
「…ありがとう。俺もだよ、ハル」
そう太陽の光に照らされた綺麗な笑顔で陽は答えた
――違うんだ陽ちゃん、俺の好きは陽ちゃんと同じじゃなくてもっともっと…
そう心で呟いた言葉は陽に聞こえるわけもなくハルも笑顔を陽に返した。
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