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夏休みの計画
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テストも全て返却されて俺達はやっと心置きなく羽を伸ばせると喜んでいた。
「あっねえねえ僕さ!夏休み山梨行きたい!」
「山梨?」
「山梨の星が見たいんだよね」
「えっ星?」
ふんふんと聞いていたが「星」というワードに食いつく俺に少し威圧されながら楓磨が続ける
「…そう、星。僕星とか自然とかイマイチピンと来ないけど、そこで見た星だけは本当に感動したんだ」
そういう楓磨の顔は昔のことを思い出しているのか瞳がキラキラとしている
「…へぇーいいな、俺は賛成」
「………皆が…行くところ……俺も…行く」
「俺はもちろん!俺星大好きだから!」
「やったー!ほんっとに綺麗でね!だから僕皆とそれ見たくて」
顔をぱぁ、と輝かせてそういった楓磨は少し照れくさそうに話を続けた
「僕ってぶっちゃけ性格悪いじゃん?裏表激しいの知ってるし自分大好きだし……でもそんな僕のこと知ってもハルも陽も全く引かなかった…離れるところか僕と対等に話してくれて」
そう話す楓磨は手を忙しなく動かしていて、緊張しているのが垣間見得る
「………今迄友達っていえば龍だけだったから……だから皆にも僕が綺麗だと思ったもの知って欲しくて」
いつもみたいに自信満々な楓磨と違って恐る恐る話してくれる楓磨に俺は自然と手を伸ばしていた
「楓磨、ありがとう、俺もうそれだけで嬉しいよ!夏休み皆で楓磨の特別な場所にいこ、俺達の事連れてってよ」
楓磨のくるんとパーマのかかっている赤髪に触れながらそう聞くと少し照れくさそうに「うんっ任せて」と楓磨の笑顔と一緒に返事がが帰ってきた
夏休みいつが暇なのかってことを皆に尋ねると、陽ちゃんと龍の部活のない日がちょうどかぶっていて、比較的暇な俺と楓磨がその日付に合わせることになった
ホテルはどうするのかと聞いたら
楓磨のおじさんがやってるキャンプ場の近くにコテージがあって1日ならそこを使ってもいいとの事だと話を聞かせてくれ直ぐに話はまとまり
日にちは夏休みにはいってから少しした20.21となった為すんなりと予定が決まった
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