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しるし
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四日前からそうして毎晩毎晩抱かれている体には疲労の色が伺えた
享の無理矢理すぎる行為は身も心も追い込んでいく。
浴衣を探し出し、鏡の前で一人着替える陽は自分の体中にある散らばる鬱血痕に触れた
全身にくまなく享のつけた跡がある。
自然とため息がでた
――あの人は俺を自分の好きなようにできるってことだけに執着しているだけだ
早く享がまた出張に行かないかなと嫌気がさしながら考えていると玄関が開く音がする
まさか――と思い息を潜めると、
想像した通りの声が聞こえた
「陽…?帰ってるのか?」
その声と共に居間にの扉が開く
ちょうど洋服を脱ぎさり、浴衣を羽織ろうとする陽のその姿は嗜虐心を掻き立てる
「……浴衣を着るのかい?」
「うん…」
「父さんが着せてあげるよ」
「……ありがとう」
ここで下手に突き放すより黙って受け入れた方が酷くされないだろう
そう考え静かに享の言う通りにする
「……こう明るい場所で改めて見ると陽の体はいやらしいね」
――そんなこと思うのは父さんくらいだ
そう毒づくが口にはしない
手際よく浴衣を着せてくれると享は陽の顎を指先でくいっと上を向かせて視線を絡める
そのまま陽が目を閉じると
その目にキスを落とし、続いて啄むように陽の唇にキスをした
それはどんどん深くなり、
口を離すころには陽の唇はテラテラと唾液で光っていてその横にあるホクロがまた淫靡で美しい
陽の首に舌を這わしてその首をちゅっ、と吸い上げる
「えっ?」
「ここ、見えちゃうね?」
そう言って鎖骨にもほかの首筋にも赤くキスマークを落としていく。
「父さん!これから友だちと…」
「知ってるよ、だから俺のものだって事…その子達が間違って陽に手を出さないようにね」
――狂ってる
陽はそう言って愛しげに自分を見つめる享におもった
一通り満足したのか享が離れて鏡を見ると
その首筋にも鎖骨にもおびたたしいほどの跡ができていた。
一体こんな量の跡をどう誤魔化せというんだ
祭りに行くのを辞めようか、そう考えたとき享にくぎを刺された
「ハル君との写メ、待ってるね?」
それだけ言うと享は自室へと戻っていった。
――こんなの、なんて嘘をつけばいいんだ…
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