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離れた距離
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ハルが季波を連れて保健室へと向かう頃、
陽の耳には『ハルが女の子を泣かせた、修羅場だった!』とどこからともなくそんな風の噂が耳にはいった
――ハルが、女の子を泣かせた?
ハルをよく知っている陽はくだらないなぁと思った。
部活のみんなに挨拶をするとクラスに向かう。
久しぶりのクラスメイトと挨拶を交わして自分の席についた。
右斜め前をみると、いつもならそこにあるはずの茶髪の綺麗な髪をした頭が見当たらない
――ハル、どこ…?
そんな不安な気持ちであたりをキョロキョロと伺うがどこにも見当たらなかった。
ホームルームが始まってもハルは教室には現れず、とうとうホームルームも終わってしまった。
物思いにふけこんでいると
楓磨と、龍がやってきた。
「久しぶり、なんか学校で会うのは懐かしいな」
「ほんとだよね!陽おはよう!僕、陽に会いたかったよー!」
「………おはよ……陽……」
変わらずな二人に陽は自然と笑みが溢れた
「……あ、ところでハル知らない?」
「…えー木偶の坊?しらなぁ〜い」
「………俺も……わからない……」
「そっか…どこいるんだあいつ」
「そのうち帰ってくるよぉ〜!それより僕背伸びたと思わない?!」
楓磨がそうつぶやいたとき廊下から何やら大きな声が聞こえる
――ハルの声だ!
そう思い陽は廊下を覗いた
そこには曲がり角の方からこちらへハルと季波があるいてくる
さっきの噂の彼女はあの子か、陽はそう思った。
そうしてハルと季波が陽の存在に気づく。
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