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新しい存在
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後期が始まってからもう二週間は経っていた。
あれからというもののハルと陽は相変わらずだ。
ハルは陽がそんなことに傷ついていることに全く知るよしもない。
むしろ、これでもまだ馴れ馴れしいかな、普通って何かなと友達の距離というものにモヤモヤと頭を悩ませている毎日だった。
最近、ハルと季波はよくご飯を食べていた。
その理由は元彼にこっちも新しく男ができたとそんな事を見せつけるための行為であって実際は何もない。
だけど、季波にその話を持ちかけられた時内心有難いと思った。
距離を取りながら陽のそばに居るのが少し億劫だったのだ。
どこまでが普通で
どこからが異常なのか改めて少し観察しなくては…!とハルは思っていた
それに何より、二人でいると自然と付き合ってんじゃないかと噂が流れた
最初は季波を思い、季波はまだ元彼を気にしているがゆえの行為なのに俺とデキてると噂されてしまったら困るんじゃないかと尋ねると
本当は心の底から嫌いにはなってないけど
もう二度と戻る気はない。
ただそのままあいつの言葉を信じて都合いい女になったままは腹が立つからあいつよりもかっこいいハルに協力して欲しい
そんな返事が帰ってきた
ハルはもうこれ以上何も暴かれる秘密も想いもなく、ましてや陽の気持ちは打ち消すと陽に約束した手前お互い理にかなってると季波に説明をした。
そうしてお互いたまに一緒に登下校もしたり
普通に友達としても本当に気の合う中だった為、帰り道本屋に寄ったりして遊ぶなど友達の付き合いの仲も深まっていた
季波といる時だけはハルは唯一、陽への弱音を吐き出せる貴重な存在でもあったのだ
お互い失恋した身のため、納得する部分も多く、そしてある程度の距離があったため話しやすかったのだ
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