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包まれながら
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「…陽ちゃん、体平気?」
「ん、きもちい」
陽はそういうとわざといやらしくハルに見せつけるかのようにへらぁ〜と笑いかけた
そんな陽を見てハルはかぁっと顔を赤く染め上げる
(ほんとにこの魔性は…)
ハルは心の中でそう呟くとはぁ、と幸せなため息を漏らして陽を見つめ返す
「陽ちゃん、まだまだ余裕そうだね」
「んふふ、まだまだできるよ、俺サッカー部だもん」
陽はパタパタと足をばたつかせて首をかしげてハルを煽る。しかしハルは意外にも陽に厳しく応えた
「…だーめ!流石にもう今日はだめ!」
「ケチ」
「…これから沢山出来るでしょ」
ハルの言った「これから」と言うそんな当たり前に言ってくれる言葉に陽は照れてしまい心が満たされる
「うん…毎日してね」
「…変態」
「ハルにだけだもーん」
そうイタズラっ子の様に陽は言うと、
ベットに座っているハルの足を枕にしてオデコをハルのお腹にくっつけた
ハルはオデコをすり寄せ気持ちよさそうにしている陽を膝枕しながら柔らかいふわふわの黒い猫っ毛に触れる
(久しぶりだなぁ、このふわふわしてる髪に触れるの)
「…ハル?」
「なに?」
「……まだ、全部は話せないけど」
「うん」
「少しずつ話すから、その時は聞いてくれる…?」
「うん……うん、勿論。陽ちゃんが話したい時俺はいくらでも聞くよ。俺はまだまだ子供で上手く陽ちゃんの心に傷をつけずに聞き出せるほどうまい聞き方を知らないから…せめて陽ちゃんが苦しまなくていいように…陽ちゃんの歩幅に合わせて行きたいよ…」
「………ん、ありがとう」
「ふふっ……いえいえ」
ハルが愛しくて堪らない陽の頭を優しく撫でていると陽がこちらに顔をあげ見上げてきた
その視線に気づき陽を見下ろすと目が合った瞬間に陽は目を閉じてキスしやすいように唇を少し突き出す
(…間抜け)
そんなことを思い笑いながら
陽にちゅっと撫でるようなキスをした
陽はヘラァ〜とご満悦そうに笑い
「ハル大好き」
なんて言葉をとても愛おしそうな声で言いながら
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