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ムスコサイド18(主)
「全部って… お前ねぇ~…」
「ゲイって言っても、俺男だし。女じゃないよ。」
「うん。 わかってる。」
「感情がなくても肉体的に出来る…と思う。」
「お前ねぇ~… どう言う事かわかってんのか?」
「だって… だって… おれ…」
「ケンタ、まずは恋をしろっ!
キスとかセックスは好きな人とするもんだ。
みじめになるような事をするんじゃない。」
「だって… 俺、このままだと一人だよ…
それに、オヤジ、昨日言ったじゃん…
『準備と練習』って、だから、俺…」
「違うっ! それって違う意味で言ったんだっ!」
「俺も恋がしたいよぉ~。 好きな人とキスして。
愛し合った人とセックスしたいよぉ~。」
「ケンタ。 お前なら出来るよ。」
「俺、ゲイだよぉ~。 だから…」
「だからなんだ? ゲイがなんだ? いいじゃないかっ!」
「オヤジィ~…」
「お前を世界一愛して、大事にしてくれる人を探せっ!」
「俺が好きになっても、失恋するしかないじゃん。」
「もう、失恋しないから、絶対上手く行くって。」
「ホントに?」
「うん。 ホントだ。」
「次、好きになった人と上手くいくかな?」
「頑張れ、絶対上手くいくぞっ!」
「………」
「だから、ゲイバーに行くなよ。 俺の晩メシはどうなる?
夜、俺を、寂しがり屋のコウジ君を一人にするのか?」
オヤジが俺をギュゥ~って強く抱き締めて俺の首に顔を埋めた。
次に好きになった人って… オヤジなんどけど。
いいの? もっと好きになっても?
俺もオヤジの腕を胸に抱き寄せて、頭も後ろに寄せた。
俺の首の後ろから声が聞こえてきた。
「ケンタ。 ゲイバーに行くなよっ!」
「うん。 寂しがり屋のコウジ君。」
オヤジの喋る息がかかってくすぐったい。
えっ…? オヤジ…?
いま俺の首にキスした…?
頭の中が一瞬…真っ白になった。
駄目だ、俺。
我慢出来なくなった。
何も考えられない。
オヤジと。
キス。
したい。
どうしよう。
我慢。
出来ない。
オヤジ。
好き。
************
オヤジサイド18(副)
お前は一体何を考えているんだ?
また泣いてるのか?
どうしたんだ?
要するに先が不安なんだな。
何も経験していない事。
けど、性欲が増してきている体。
まぁ、普通は高校生ぐらいの時に感じる事だ。
やっぱり、お前は男だなぁ~。
けど、俺の言った言葉を…『準備と練習』
勘違いしすぎだろっ!
会話の流れで言っただけなのに、強調してそれを残すなっ!
コイツは本当にどうしてこうなんだか…
準備と練習をしに、ゲイバーに行こうだなんて…
呆れてしまう。 まったくもぉ~~~~。
もう、遠まわしのめんどくさい言い方は止めよう。
ただし、ストレートに言いすぎないようにしなければ。
「もう、失恋しないから、絶対上手く行くって。」
「ホントに?」
「うん。 ホントだ。」
「次、好きになった人は上手くいくかな?」
「頑張れ、絶対上手くいくぞっ!」
どうだ? これでもわからないか?
そう言えば、コイツは少し天然ボケ持ってたなぁ~。
ん~~~ 難しいなぁ~
もう少し、言ってみるかぁ~
「だから、ゲイバーに行くなよ。 俺の晩メシはどうなる?
夜、俺を、寂しがり屋のコウジ君を一人にするのか?」
どうだ?
ご飯を理由に、俺の事も言ってみた…
ケンタがなんか考えているぞ…
よし、ちょっと行動してみるかぁ~
俺はケンタを強く抱き締めて首に顔を埋めた。
一瞬、ちょっとだけピクってなったけど、
俺の腕を抱き締めて俺にもたれてきた。
うん。 いい反応だ。 体と心は正直みたいだ。
ただ、頭で何かを考えているんだろうな。
もうひと押しだなぁ~。
「ケンタ。 ゲイバーに行くなよっ!」
「うん。 寂しがり屋のコウジ君。」
きたぁ~、コイツは、やっぱ小悪魔だぁ~!
もう、俺、我慢出来ないっ!
チョットだけ…
チョットだけ…
ケンタの首に軽くキスをした。
触れるか、触れないか程度の…
ん…?
ケンタが固まった。
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