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新しい世界への入学式
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無論、俺は高校入って目立とうとかそんな明るい気持ちはなかった。寧ろいつも通り、地味でいたかった。
だがそれも今日で終わりだ。
椅子から思い切り立ち上がったせいで周りの目線が一気に俺に突き刺さる。
地味な俺が気持ち悪い笑顔でこちらにサヨナラしてる気がした。目眩がする。
しかしこちらも引き下がってはいられない。
そもそもここは男子校だぞ?!異性ならともかく男同士でヤるなんてどうかしてる!!!!!!!
俺は出来る限りの大声で怒鳴り付けた。
「ぉ、お言葉ですがりっ理事長、しょれは学校の規則としては必要ないのではないれそか!!!」
やべえ、焦りすぎて自分でも何言ってるか分からんぞコレはwww
そんな何語か分からない質問を理事長こと俺の兄は紳士的に返した。
「晴紀、これはお前の同族嫌悪を治そうと思って俺が作ったんだよ。それにここならお前の―――」
そこまで言って兄は、「いや、何でもない」と言葉を切る。
その先が気になったが、俺はそのまま訴えた。
「第一!!!あんたが俺のためにそこまでやるはずない!このドS!鬼畜!!くそ兄k」
刹那、ガッ、と腕を捕まれた感覚。
気づくと俺の後ろには二人、黒いスーツを着た人がたっていた。
「ゑっ」
「後はそのお兄さん達が優しく案内してくれるから、お前は少し頭を冷やしておいで」
・・・。
―――――――――見た目がすでに優しくないのですが?‼
有無を言わさず俺の体は体育館内から強制退出を強いられたのだった。
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