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始まりの森
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「なぁ、ここ暗くね…?」
「森だからね、仕方ないよ」
無事仲間になったマオはやっぱり魔法使いだったらしい。
最初こそ頼もしかったのに、今じゃ暗闇にビビっているただのバカだ。
ガサガサッ
「ヒィィッ!??!」
「あ、魔物。てかビビリ過ぎじゃない?マオ」
「そ、そんなこと…」
剣を抜いて身構える…が、目の前に飛び出してきたのは小さなスライムだった。
「え、お前…ちっさ…」
「ちっちゃいなー…。まだまだ成長するだろ。ほら、逃げな」
――スライムは にげだした !
「…なんで逃がしてるんだよ!そんなんじゃ強くなれないだろ!」
「別に強くなりたくないし、悪さをしてない魔物を倒す必要もない」
魔物だって全てが全て悪い奴じゃないだろう。
「……バカじゃないの、お前…」
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