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仲直り?
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町を出て更に歩き続ける…が、問題が一つ。
ソラの機嫌がめちゃくちゃ悪い。
多分俺が原因なんだろうけど…
「ソラ…?あの…」
「何」
「あ、えと、な、何でもない…」
「…用ないのに話しかけんなよ」
ほらね!!めちゃくちゃ恐い!!!
やっぱり謝ったほうがいいのか?でも話しかけても視線だけで殺されそうだし…。
「ソラ、一体どうしたのよ。いつもの貴方らしくないじゃない」
「…別に」
「……もう!いい加減にしてよ!!ソラとマオはどういうつもりなの!?こんなに気分悪い冒険なんて嫌よ私!!」
道の真ん中で叫んだ後、シエラは何処かへ走り去ってしまった。
え、ちょっ、この状態で二人きりはまずいだろ…!
「……ソラ…」
「…………」
「…あの、この間はごめん…。ソラが、心配してくれてたのに…俺…お、れっ……ソラにひどいことっ…」
呼び掛けても前みたいに名前を呼んでくれない、顔も見せてくれない。
俺だっていい加減寂しくなる。
最初こそ殺されないために仲間になったけど、今は本当に大切な、かけがえのない仲間だ。
いくらなんでも返事も帰ってこないとなると泣けてくる。
「そらぁ…ごめ、ごめんなさいっ……お願いだから、こっち向いてよぉっ…!」
「……はぁ」
ソラの口からやっと出てきたのはため息。
男のクセに泣いてて呆れてる?
面倒くさいって思ってる?
嫌な考えはとめどなく溢れてくる。
「……ごめん、意地悪しすぎた。おいで、マオ」
「っ…ソラ…!」
傍から見たらただの犬と飼い主みたいだけど、まぁ、いっか。
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