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本当の気持ち
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最近、マオの様子がおかしい。
突然ソラの事を避けはじめたのだ。
「マオ、あの」
「っシエラ、薬草持ってる?」
こんな風に、主に私を使って避けてる。
まぁ、原因は分かってるんだけど。
ソラが寝た後、私はマオをベランダへと呼び出した。
「何?」
「何、じゃないわよ。いい加減責任感じて避けるの止めなさい」
「…別に避けてないだろ」
「避けてるわ」
「……はぁ…。避けてるよ。でも、責任感じて、だけじゃない」
分かっていた。もうひとつの理由。
もうマオは、自分の力をコントロール出来ていない。
「気付いたんだ、ソラが好きだって。いつでも優しくて、魔物のことも大事にしてくれる。仲間思いで、何かあったらすぐ助けてくれる。そんなソラが好きだよ」
「だったら、その気持ちを…」
「ソラに伝えろって?ははっ…そんなこと出来たら苦労してないよ。俺ね、好きって感情だけじゃないんだ」
好きだけじゃない?
じゃあ…
「憎い」
「え…?」
「ソラに好意を持つユーリが憎いんだ」
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