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大臣
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「っあ!やったわ!」
「え、なに?」
牛のような大きな魔物を倒したとき、力がすごく上がった気がした。
「ソラ、レベルが最大になったのよ!」
「えー…あんまり変わんないけど」
「結構変わってんのよ!ほら、もうすぐ城に着くわ。早くマオに会いましょう」
「うん」
城の中には、誰もいなかった。
というか、真っ暗。
「見えないんだけど…」
「誰かいないのー?」
…大臣もいないのか?
辺りをキョロキョロしていると、突然ぱっと明かりがついた。
その瞬間、俺とシエラは凍りついたように動けなくなった。
囲まれている。
何千もの魔物に。
「うそ…!」
「っ…倒さなきゃ、ダメか…」
剣を構えた時、何やら愉快な音楽が聞こえてきた。
「え?」
「勇者様御一行、ようこそ」
「大臣さん!?」
「ご安心を。傷付けたりは致しません」
階段からゆっくりと降りてくる大臣。
魔物たちは大臣が通るために道を開けている。
「…魔王様はお休みになられています。どうぞ、こちらへ」
たくさんの魔物に囲まれながら、俺達は大臣に大きな部屋へと連れていかれた。
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