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ずっと
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「あの、ここは?」
「魔王様の隣の部屋です。…悪いとは思いながら、毎晩聞いては私も胸を痛め…」
耳を澄ませると、押し殺したような泣き声が聞こえてくる。
これ、マオか…?
「なんで、泣いて…」
「勇者様のことを想っているのです…。毎日、毎日…泣いてっ…うぅっ…」
「毎日って、5年間ずっと…?」
「はい…。昼は魔王として努め、夜はこうやって泣いていて…」
本当に、マオを黙ってここに置いていったのは間違いだった。
俺のせいでマオはずっと泣いている。
ずっと、ずっと。
「はぁ…。勇者様、今日はお休みに…って、勇者様?」
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